なぜなにえあ〜



ナギーの場合。



ここは学校の屋上。

「国崎さん…」

「何だ?遠野?」

「飛べない鳥に、翼は意味があるのでしょうか…?」


「飛ばせば分かるぞ」

取り出したるは飛べない鳥代表、ニワトリ。

「おりゃ」

ニワトリは屋上から大空へ向かって飛び立った!

…はずもなく。

ばたばたばたばた・・・・・・ぺちゃ。


「んー、貢献度10パーってとこだな。…どうした?遠野」

「いえ…なんでもないです…(汗)」




           




佳乃の場合。



「往人くん」

「何だ?佳乃?」

「魔法ってなんだと思う?」


「メテオだ」

「は…?」

「アルテマなんぞ認めん。アレはなんだ?不思議爆発か?男はメテオじゃ!隕石じゃ!」

「往人く〜ん(汗)話が見えないよ〜(汗)」

「世界は俺のもんじゃあ〜!」




           





みちるの場合。



「みなぎ…最後は笑ってバイバイしよ…」

「みちる…」

「早まるな!!」

「く、国崎さん!?」

「今はつらくてもいつかは幸せがやってくる!見ろ!向日葵はどんな時でも太陽に向かって伸びていくんだ!」

「もしも〜し?」

「そうねっ!これじゃ向日葵さんに笑われちゃうっ!」

「…みちる?」

「さあ俺の手を取れっ!」

「うんっ!国崎往人っ!」


ガシッ!

パンッ!

「「へ…?」」

ひゅるるる〜・・・・・・

どん。

「く、国崎さん?」

「さ、逝こうか。遠野(ニヤリ)」


「ひ、ひぃぃいい!!」




             





聖の場合。



「国崎くん…佳乃を…佳乃を助けてやってくれ…」

涙ながらに訴える聖。


「分かった…ヤッていいってことだな?」

「己の耳はどうなっとるんじゃっ!」


ぐさ。

ぐさぐさぐさ。

ぐにょ。

「「ぐにょ!?」」

そこには串刺しになったポテト。

ところで。

躊躇なく自分をめった刺しにした聖より。

刺された音が”ぐにょ”なポテトの方が。

国崎往人は怖いと思った訳だが。

同時に癒されるなぁと思ったのも。

また事実である。




             




(めんどくさくなったので)神尾親子の場合。


「この裏庭にはなぁ…」

怪談をするかのような声色で話す年増。

「止めてっ!聞きたくないっ!」

「話せ」

微妙に乗り気な往人。

「この裏庭にはなぁ…ごっつ恐ろしい主がおるんや…」

「見て来よう」

「止めてっ!!往人さん食べられちゃうっ!!」

観鈴の制止も聞かず裏庭へと向かう往人。


そしてここは裏庭。

「……(汗)」

そこにはおびただしい血痕。

そして背後にとてつもないプレッシャー。

「…シャアか…?」

そして振り向いた往人の目線の先には…。




次の日の朝。

「あ、往人さんおはよー♪よかったぁ。主には会わなかったんだね♪」

「あ、ああ…」

青ざめた顔で応える往人。

観鈴は知らない。

そして往人は知っている。

裏庭の主は、今、神尾家にいる。






…神尾家の主として。





             





おまけ


「ぴこ?」

「・・・・・・」

「ぴこぴこ?」

「……」

「ぴこ〜(感心)」

「……」

ガィン!ガィン!ボフ!ボフ!ゲフン!ゲフン!ポカーン。

ポカーン?


「……(ニヤリ)」


ざっざっざっざっざっ…。




              完!



後書き

ペペ「一発ギャグにでもしようと思ったんだが、今読み返すと笑えんな、コレ」

往人「いろんな意味でな…。つーか、読み返したのによくボツにしなかったな。」

ペペ「んん!(ゴホン)ちなみに今回は短編集というわけですがー」

往人「パクリボツネタの間違いだろうが」

ペペ「んん!(ゴホン)まぁそういうことにしといてやろう。ちなみに今回の”ナイス!パクリ賞”は…」

往人「パクリにナイスも何もないだろ」

ペペ「(無視)みちる編の”向日葵に…”のセリフ。某漫画の一場面なんだけど、すごくよかったなぁ」

往人「どう?」

ペペ「すっげー貧乏くさいのよ、ホント。それがすごい好きだった〜」

往人「やっぱお前性格悪いわ」