いちご○○ 家に戻るとリビングに名雪。 ウィズ、ミキサー。 「何やってんだ、お前?」 「ミキサーしてるに決まってるじゃん」 「何を」 「いちご」 イチゴペースト作り? 「おい名雪、一応言っておくが、ジャムの作り方はそうじゃない」 「分かってるよそれくらい。いちごジュース作ってんの」 数分後。 俺の目の前に件のブツが。 「え?飲めっての?」 「うん、せっかくのいちご100%ジュース、この美味しさを独り占めするのはよくないと思って」 「いや別にいいだろ」 「さっさと飲んで♪」 むぅ。 音符付きで脅迫されたとあれば、これは飲むしかあるまい。 ごく。 「どう?」 「ドロドロしてるな」 「人間関係が?」 「あぁ、アレは酷かった。最後ギリギリまでドロドロしときながら最終話で強引に爽やかに持って行ったからな。最後まで泥沼であって欲しかった。そして絶望エンドを迎えるのだ」 「ドラ○もんの最終回(仮)みたいに、のび太の妄想、みたいな終わり方でも良かったよね」 「イタイな」 「イタイけど」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「あれ?何の話をしてたんだっけ?」 「イチゴジュースの話だろ?100%の」 「あ、そっか。で、どうだった?」 「ドロドロしてるな」 「人間関係が?」 もうやめれ。 END 後書き あー、某漫画を知らない方には何が何やら。 知らなくてもまったく生きてく上で問題はないけどな。 後ファンの方。 …ごめん。 シャレだと解してくれるとありがたいのであります。 |